「Studio One」 vs「Ableton Live」結局使いやすいDAWはどちらなのか?

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最近新しいVer.がリリースされ、乗り換えるユーザーが多いと言われるDAW「Studio One」。

しかしそんな中、私は昨年のブラックフライデーでの割引セールでAbletonに乗り換えを行いました。

なぜ、私が「Studio one」から「Ableton Live」に乗り換えたのか、その理由と、それぞれのメリット、デメリットをできるだけフラットな視点で書いていきたいと思います。

経緯

制作ジャンルは様々で、ダンス系EDMやロックバンド、オーケストラ、効果音制作など、様々な曲を制作しています。(勉強中なので、色んなジャンルに手を出しているというのもあります。)

これまで、独学で制作している中で、更なるクオリティアップを目指す為にプロの楽曲データを参考に勉強していきたいと思うようになりました。

楽曲のステムデータはDTM系Youtuberが配布していたりと、様々な場所に転がってはいますが、しっかりと解説付きで配布しているのは少ないもの。
そんな中、私が注目したのは「789ten」というサイト。

こちらは有料ではありますが、時代の最先端を走るクリエイター達が自らプロジェクトの解説をしており、実際のステムデータも配布されている為、こちらのサイトを利用したいと思っていました。

しかし、対応しているのは「Ableton」「Logic」「Fl Studio」。

そう、Studo Oneが対応していないんですね。

この3つのDAWで最も自分のスタイルに合いそうだったのが、「Ableton」だったのでAbleton Liveに乗り換えを行いました。

今回は素人ながら、2つのDAWを使用して気づいたそれぞれのメリット・デメリットを文字に起こしていきたいと思います。

Abletonのメリット

では、早速Abletonのメリットから。気づいた点は以下の3点です。

  • セットを作って何度も試せるので、一番しっくりくるものを採用できる
  • デザインがスタリッシュ
  • 海外ではシェアが高いので、ステムデータが豊富にある
  • 内部エフェクトのみでリリースまで完結できる

セットを作って何度も試せるので、一番しっくりくるものを採用できる

Abletonの魅力はなんといってもセッションビューとアレンジメントビューの2つの画面を使用して楽曲を制作出来るところ。
セッションビューでアイデア出しをして、良いもの同士を組み合わせて楽曲を構成していくというトラックメイカー的な楽曲制作アプローチが出来るところが良いです。
この制作スタイルに慣れると他のDAWを久しく触った時に「あ、あれ良かったな」って感じることができます。

デザインがスタリッシュ&海外ではシェアが高いので、ステムデータが豊富にある

デザインについてはあくまでも主観的な意見になりますが、余計なスペース等がなく、洗練されたデザインに感じます。
DAW上の色合いを自分好みに着せ替えできる所もオリジナリティを出せたり、制作のモチベーションを上げることにも繋がりそうです。

ステムデータに関しては、冒頭で紹介した789tenといったサイトも充実しており、最速での上達を手助けしてくれる環境が揃っています。

内部エフェクトのみでリリースまで完結できる

多くのAbletonユーザーが口を揃えて言うのが、「Abletonの純正プラグインが優秀」という事。
Abletonを使用する多くの人がこれに魅力を感じてAbletonを使用していることでしょう。

実際に、Adoやゆずなど数多くのビックアーティストに楽曲提供を行い、DJとして世界中で活躍するTeddyLoid氏もAbletonユーザー。しかもマスターは全てAbletonの内部エフェクトで完結させているとのこと。
それくらいAbletonのペテンシャルは魅力的です。

Abletonのデメリット

  • ショートカットキーがカスタマイズできない
  • ノートの色をピッチごとに変化させることができない

ショートカットキーがカスタマイズできない。

これがAbletonに乗り換えて最も違和感を感じた点です。
CubaseやStudioOneはショートカットキーの配置を自由にすることができるので、左手だけで基本的な操作は全て賄えるのですが、Abletonだとどうしても手が届かないショートカットがあるので、ここが非常に苦戦する所です。

ノートの色をピッチごとに変化させることができない

Studio Oneではノートの色をピッチ毎に色分けしてくれる機能がありますが、Abletonにはありません。
Abletonは入力したスケールを選択するとピアノロール上に選択したスケールが強調表示されますが、打ち込みだけで作曲している方にとっては若干やりづらさを感じる所でしょう。

Stuido Oneのメリット

さて、ここからはStudio Oneのメリット,デメリットを紹介していきます。
まずはメリットから。以下の通りです。

  • コストパフォーマンスが良い(安い)
  • 譜面を書くことができる
  • マスタリングがしやすい(マスタリング専用のページがある)

コストパフォーマンスが良い(安い)

まずはお値段です。2025年現在、Studio Oneの全ての機能が使用できる最高グレードのStudio One Proの金額は税込で「¥28,000 」です。
Abletonの最高グレード、Ableton Live Suiteが「¥84,000 」である事を考えると、かなりコストパフォーマンスが良いことが分かります。
その他のDAWと比べても価格は低いので、初めてDTMを始める方にとってはお財布に優しいDAWと言えるでしょう。

譜面を書くことができる

譜面で入力が出来る事もStudio Oneの魅力です。
昔から音楽に親しんでいて、特に吹奏楽等の経験がある人にとっては譜面で入力出来る事は大きなメリットだと言えるでしょう。

マスタリングがしやすい

マスタリングがしやすいのは大きなメリットです。
Studio Oneはマスタリング専用のページがあります。
作品の仕上げとしてマスタリング作業までする方にとっては嬉しい仕様です。Ω

Stuidio Oneのデメリット

  • プロジェクトデータの配布が少ない(ステムデータは勿論読み込めます)
  • EDM制作には若干不向き(?)

プロジェクトデータの配布が少ない

Studio Oneは今回のリリースで「Studio One7」となりました。
7代目ということで、歴史があるように感じますが、世界的なシェア数はAbletonの方がまだ多い*みたいで、プロジェクトデータの配布やチュートリアルの充実さなどはAbletonの方がまだ上という印象です。
世界的に流行する音楽は日本からというよりもまずは海外から発信されることがまだ多いので、最新ジャンルのチュートリアルでStudio Oneが出てくる事はほぼないので、このあたりのアドバンテージがあることは否めません。

*【作曲ソフト】Ableton Liveでの音楽制作ってどうなの?その魅力について一挙ご紹介します!より参照

EDM制作には若干不向き(?)

ここはAbletonと比較しての話にはなりますが、Studio OneはAbletonに比べると無料で使える内部のエフェクトの質が低いです。
というよりも、Abletonの質が良すぎるという話かもしれません。
また、ループが基本となるEDM系の制作にはAbletonのセッションビューはやはり魅力的です。

ただ、ここは念を押して言いたいのですが、Studio OneでEDMが作れないという訳では決してないので、ご注意を。

結論(最終的にどちらのDAWを使用する?)

ここまで、私が考えるそれぞれのメリット、デメリットを紹介してきました。

どちらかが特筆的に優れているという訳ではなく、どちらにも良い点悪い点があるという印象です。
その割合は私は50%ずつだと考えています。

冒頭で、Abletonに乗り換えたとお伝えしましたが、あくまでも今回の私の音楽制作をするという目的の中では、という話であって、今後のDTMの学習の進捗度や作るジャンルの変化によってまたStudio Oneに戻ったり、併用して使っていくことになると思います。

今回は私の経験談を元に、Ableton LiveとStudio Oneのメリット、デメリットについて解説してみました。

私と同じように、どちらかに乗り換えようと検討している方やこれからDTMを始まるにあたって、どのDAWを使うか検討している方の参考になれば幸いです。

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